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PROJECT02 桜の巨木を眺める家
PROJECT
PROJECT01 嵯峨野H様邸
PROJECT02 桜の巨木を眺める家
PROJECT03 大きなクスノキの木の下で
桜の巨木を眺める家 part13 2009年 6月21日
「桜の巨木を眺める家」の完成見学会。
ほんとに多くの方にご覧頂きました。ありがとうございました。
なにより、ご協力いただいたT様に感謝致します。
また、杉の床板を納入頂いた「木童」の塚本さんにはこの見学会のための素敵なパンフレットを作って頂きました。
ありがとうございました。
見学会終了後はT様ご家族による竣工検査。冷や汗もんの場面もありましたが(^^;スダレ掛けを忘れた!)、大変感動して頂くことが出来ました。 こういう仕事についていて良かったと思う瞬間ですね、ありがとうございました。
見学会で皆さんから感心していただいたものにルーバー雨戸と窓の取り方があります。 日射や視線を遮りながら自然な風を取り込むとが出来ます。夏や夏の夜間には大変便利なものです。
また、この家の北面にはタテ滑り出し窓を多用しています。 計画時にT様から「風は比叡山から吹き下してくる。」と聞いていました。開閉方向を工夫した窓は、風を素晴らしくキャッチしていました。
桜の巨木を眺める家 part12 2009年 6月18日
「桜の巨木を眺める家」 竣工検査に行きました。
「りぶら二条展示場」と同じ考え方、壁は柱を見せない大壁にして梁を「表し」にしています。
構造材のすべてに「京都府産材」を使っています。
広いLDK、塗り壁、内装に於ける木部の比率を抑えていることも現代ニーズではないかと思います。
外構工事を残してはいますが、20日(土曜日)には「完成見学会」も予定しています。
是非、ご覧いただきたいと思います。
桜の巨木を眺める家 part10 2009年 4月29日

今日は「桜の巨木を眺める家」の構造見学会でした。 なにより見学会に快くご協力いただいたT様に感謝します。
また、共催いただいた「京都・森と住まい百年の会」の事務局のみなさんにも見学して頂き、ありがとうございました。 見学いただいたみなさんが一応におっしゃっていたことは、「木の匂いがする。」ということ。 無垢の木の良さを、まだまだ感じてもらえるんだな、いや、むしろそんな方が増えてきたような気もします。

「桜の巨木を眺める家」に使った「京都の木」の材積は20.705? 京都府産木材を用いたことによるCO2削減効果は、CO2量を直径1mの風船に例えると2.123個分、ガソリンの使用量に換算すると、およそ892リットル分の消費を抑制するのと同等のCO2削減効果があります。 この家の床材は40mmの杉の厚板。徳島産の十分に乾燥したものを「木童」の塚本さんに特別に注文したものです。杉の無垢材、塗り壁、月桃紙と、全体の雰囲気は『りぶら二条展示場』に近いものがあります。

「完成見学会」も予定しています。その折には、是非、足を運んでください。

桜の巨木を眺める家 part8 2009年 4月10日
6日、桜が満開のなかで、「桜の巨木を眺める家」の上棟式が執り行われました。
弊社では、略式ですが上棟式で「槌(つち)打ちの儀」をすることにしています。

「槌(うち)打ちの儀」は、本来、棟梁が「千歳棟(せんざいとう)・万歳棟(まんざいとう)・永永棟(えいえいとう)」と声を発し、棟木(むなぎ)を打ち固める儀式です。
この日は、当て木をした柱に槌を入れました。

特に、この家には「奥様の思い入れ」が大きかったように思いますが、感激して頂けたことでしょう。

桜の巨木を眺める家 part7 2009年 3月30日
T様邸の桜の木も蕾が開き始めました。
建築の為、かなり枝を払われていたので、心配もしていたのですが、大丈夫のようです。
幹には苔が付いているかなりの老木です。

数日前、パートナーである「京北プレカット」と刻みの最終の打ち合わせをしました。
T様邸は、「京北プレカット」が市場で入手した杉、ヒノキ(京都府産材)をプレカットします。

プレカットが良いか、手刻みが良いかということは単純に比較できるものではありませんが、どのような材を使って、どのような家を建てるか…によって違ってくると思っています。
よりベターだと思われる選択を心掛けています。

T様邸は、桜が咲き誇る頃、上棟を迎えます。

桜の巨木を眺める家 part6 2009年 3月23日

構造材のすべてに「京都府産認証材」を使ったT様邸が着工しました。

「緑の交付金」を利用して建築します。
19日、配筋検査がありました。
基礎は建物が完成すると見えなくなってしまう大切な部分、しっかりした検査が必要です。
「指摘すべき事項」はありませんでした。

向こうに見える木がこの家のタイトルにもなった桜の巨木。樹齢は、一体、何年ぐらいなのでしょうか?
かなりの老木ですが、専門の庭師に見てもらったところ、まだまだ咲き続けるとのことです。

自然と共生した家づくりを考えたい。
そのような方々へ、私たち 「京の杜ネットワーク」 は、暮らされる街の近くの山の木で育った木を使う家づくりが、最もふさわしく、素敵なのでは、と考えています。

桜の巨木を眺める家 part5 2009年 2月10日
2月着工を予定していたT様邸ですが、「キッチンのレイアウトを変えたい。」のお申し出があり、それに伴いキッチン周りの壁の変更が生じました。
早速、構造図を修正して構造計算を見直しました。構造計算を外注している工務店(2階建てだと計算していないところすら多い。)だと、こんな時、なかなか対応が難しいのですが、社内スタップで対応出来る弊社では素早い対応が出来ます。
T様は随分と恐縮しておられましたが、ご心配なく。少しの遅れで着工出来そうです。
写真は老舗旅館「俵屋」オリジナルのアメニティグッズ。
桜の巨木を眺める家 part4 2009年1月12日

T様邸ですが、プラン、仕様もほぼ確定し構造図の準備を始めました。
「りぶら二条展示場」と同じく柱は「表し」にせず、すべての梁を「表し」にしています。
杉の無垢材をそのまま見せる「表し」の場合、柱と梁をどう組むか、立体的な見え方が非常に大事なものとなります。柱と梁を美しく組むことが出来れば、出来上がった建物の雰囲気も自然と落ち着いたものになるものです。
柱と梁の位置関係を表したラフ図面を見ながら、大体は頭の中で描いていた通りではあったのですが、少し無理がありました。
リビングの邪魔にならないところに、化粧柱を一本書き加えました。
T様にご了解頂いた訳ではありませんが、この方が美しく架構できると思ったからです。
設計とは、単に使い勝手良く部屋を並べれば良いものでもありません。
「どう暮らすか」ということに直接関係するエリアの繋ぎかた 『線』 を展開し、立体という空間の見え方 『面』 を起こしていく。この思考の過程を残しながら進める作業。
楽しくもあり、難しいものですね。

桜の巨木を眺める家 part3 2008年12月6日

設計契約していただくことが出来た「桜の巨木を眺める家」ですが、T様、営業担当者、インテリアコーディネーターと私との3名で、契約後は始めての打ち合わせをしました。
回が進むと、工事担当者も交えての打ち合わせとなります。
この家の特徴は、構造材に杉の無垢材を使いますが柱は「表し」にせず、すべての梁を「表し」にしています。床と天井材にも杉の無垢材を使い、出来上がりは、ほぼ「りぶら二条展示場」の感じです。桜の巨木の方向に大きな吹き抜けがあって、上部の窓もオペレーターハンドルで開閉することが出来ます。北面のタテスベリ窓は、T様に風の吹く方向をヒアリングして、細かく開閉方向を決めました。
ホームページへの掲載も快く承諾いただき、「桜の巨木を眺める家」 というカテゴリーにまとめました。順を追って紹介させてください。
T様、有り難うございました。

桜の巨木を眺める家 part2 2008年11月7日

敷良かった!  「桜の巨木を眺める家」
おかげさまで設計契約していただくことが出来ました。T様、有り難うございます。
敷地の区画割りが変更になり、再度、プランを考え直してのプレゼンとなりました。
比較的短期間で受注できたのは…、手前味噌になりますが、「土地を読む」ということで、T様と考えが一致したからではないかと思います。
「土地を読む」 ということは、「京の杜ネットワーク」HPの 「設計のすすめ方」 にも触れています。
陽の入り口と風の通り道を考えて計画することが住宅設計の第一歩 …
敷地に樹が一本残っていれば、その樹を大切にどの部屋からも見ることができるようにすれば、視覚的にもゆとりができる。

また、地域産材で構造材を「表し」にして使うことを、提案しています。
和紙、無垢の床・天井、自然素材の塗り壁で構成された「木の家」です。

桜の巨木を眺める家 2008年9月19日

敷地の中央よりはすこし北、西よりに桜の木はあります。
大きく剪定された痕が見受けられましたが、剪定前の枝の径は15メートルはあっただろうかというという巨木。圧倒的な生命観。この桜を眺めるための「木の家」を考えていました。
交通量の多い道路、家が建て込む生活道路、方位や周辺の環境から導き出した間取りを配置し、敷地全体に「桜」の効果を引き出そうとしています。
それにしても、木の位置が微妙だなぁ。 

今年、庭にある梅の枝を剪定しました。 ここ数年、梅の実があまりならなく、枝が込み過ぎているからではないかと思ったからです。
母親に「梅の枝を切った。」と言ったところ、「ああ、それは良い。桜は切ってはいけないけど、梅は切るほうが良い。」 と言われたのを思い出しました。

四季がはっきりし、それぞれが特色を持っている日本の気候。「家」は、高温多湿に耐えられるように日当たり、風通し、水はけに、徹底してこだわってつくられてきました。
古い日本の家には美意識がある。
そんな美意識の感じられる家にしたいですね。